
2025.09.25
『体験ラボ』の先生と自然体験
馬屋下まんまるこども園では、地域の身近な自然環境を生かした自然体験を大切にしていますが、今回は外部講師として『体験ラボ』の藤田先生(ふじぽん先生)と阪田先生(むっちゃん先生)に来ていただき、園の職員だけではできない保育活動を行いました。
その1回目は8月26日(火)、『ウミホタル』という海の生き物を見せていただきました。「海にいるホタル?」そんな疑問が子どもたちや職員から浮かびましたが、まさにその通り。海の中で青色に発光するんです。そんな不思議な生き物ってどんな姿?生きているものを藤田先生と阪田先生が持って来てくださいました。水の中に浮かぶ小さなツブツブ。よ~く見るには顕微鏡が必要です。子ども達でも見やすいモニター式の顕微鏡で見てみると黒い点のある小さな卵のようなものが動いているのが分かります。「なんだこれ?」ととても不思議そうに観察していました。



発光するにはウミホタルの中にあるルシフェリンという物質が水によって酸化される必要があります。これを見るために乾燥したウミホタルに水を加え、指でつぶしてルシフェリンを出しました。暗幕の中に入って見ると、子どもたちからは「うわぁ~!」「きれい~」と思わず驚きや感動の声があがっていました。同席した職員や保護者の方も「すっごくきれい!」と感動がとても大きかったようです。


このウミホタルは体験ラボの先生方が渋川海岸の波打ち際で捕獲されたものです。岡山市民に最も身近な海岸にもウミホタルがいるなんて全く知りませんでした。暗くならないと発光が分かりにくいウミホタルを捕まえて子どもたちに感動体験をさせていただき、本当にありがとうございました。
第2回目は9月11日(木)、馬屋下プロジェクト特別Ver.『ガサガサ大作戦!』として、4・5歳児が園の周りの水路を網でガサガサして水の中の生き物を捕まえに行きました。園を出てすぐの水路にいたのはアメンボ。阪田先生が素早く網ですくい、それを皆で観察してみると、網の中で小さなアメンボが跳ねる様子に、子どもたちは「かわいい~」と喜ぶ姿がありました。そこから子どもたちのワンダーパワーが爆発!水路の中をのぞきながら、見つけると網を入れて探っていました。すると、一人の子が大きなヌマムツという魚を見事捕まえました。とても喜び、どの子も『魚を捕まえたい!』という意欲が増しました。


大きな水路に着くと、上からでも魚の泳ぐ影が見えました。子ども達は阪田先生から魚を捕まえるコツを教えてもらい、靴のままいざ入水!網を隙間ができないように川底にしっかりと当てて、川上から川下で大きな網を構えている阪田先生のもとまで魚を追い込みました。何度か繰り返し行うと次第に子ども達も上達し、最終的にはたくさんの魚やエビなどの生き物を捕まえることができました。
捕まえた生き物をバケツに入れて園に持ち帰り、体験ラボの先生方が用意してくださっていた水槽に入れて3歳児も加わって観察会を始めました。4・5歳児は、じっくりと見ながら、「この魚、僕が捕まえたんだよ~」と3歳児に紹介してあげたり、エサをあげたりして生き物に親しみをもっていました。3歳児の子どもたちは、小さな網を使い、水槽の中の小さな魚をすくい上げることを楽しんだり、触ってみたりと様々な様子が見られました。
阪田先生と藤田先生のおかげで、ヌマムツ、スジエビ、ヤゴなどの生き物を捕まえることができました。




いつもの保育室がこの日はまるで水族館になり、1・2歳児も順番に身近な水辺の生き物をじっくり観察したり、触ってみたりして楽しむことができました。
最後に阪田先生、藤田先生とお約束。「川に行くときは、子どもだけでは絶対に行ったらいけないよ。必ずお家の人や大人と一緒に行きましょう!お約束できる人?」「はーい!」と元気なお返事をしてくれた子ども達でした。
藤田先生、阪田先生には子どもたちの体験のために何度も下見に調整に来ていただいたり、当日もたくさんの準備物や環境を用意していただきました。こうした入念な準備のおかげで、安全に、またワクワクしながら子どもたちが活動し、驚きや不思議や感動を味わうことができました。『体験ラボ』の皆様、本当にありがとうございました。