
2025.09.10
カブトガニ博物館・ベイファーム遠足
9月になり二学期を迎え早速、3~5歳児クラスの子どもたちは楽しみにしていた、笠岡市立カブトガニ博物館遠足と笠岡ベイファームへ出かけました。

前日から「明日来たら遠足に行けるんだよね!」と、とてもウキウキでした。3歳児は、皆で一緒にバスに乗ることが初めてということもあり、最初は少し緊張気味でしたが、「トンネルがくるよー!」「車がちっちゃく見えるね」など、近くの友達や先生とお話をしながら賑やかな移動時間となりました。また、バスの中で行われたレクリエーションでは先生からのカブトガニクイズを楽しみました。クイズの答えは博物館についてのお楽しみ!
中に入ってすぐに、大きなカブトガニのいる水槽を発見した子ども達。「これが本物のカブトガニか~」と驚きながら、クイズであった足の数を数えたり、その形や動きの面白さをじっくり観察していました。


カブトガニ博物館は、世界で唯一カブトガニをテーマにした施設で、笠岡湾に生息する、国指定天然記念物の「カブトガニ繁殖地」の保護やカブトガニの研究に取り組んでいます。2億年も前からその姿を変えず「生きた化石」とカブトガニを間近で観察することができます。
カブトガニシアターでは、地球における生命誕生に遡り、カブトガニの起源や今のカブトガニの姿は恐竜がいたころも変わらないこと、カブトガニの生息地や生態などについて、クイズを交えた子どもたちにもわかりやすい映像を見て学びました。
『カブトガニ』ってその名前や形が表すように”カブトムシ”や”カニ”の仲間…という訳ではなく、なんとクモの仲間なんですって!ご存知でしたか?


その他の展示では、カブトガニの大きな模型で足の動き方を見ることができたり、砂地に生息するカブトガニ(の模型)を探す体験をしたり、外国のカブトガニの展示を見たり、カブトガニの成長過程について知ったり、カブトガニの血液から試薬ができることを知ったりしながら、カブトガニへの興味を深めていきました。





博物館の中にはカブトガニだけでなく、同じ時代を生きた、さまざまな恐竜の骨格標本や化石等が展示されています。「あれ、ぼくの好きな恐竜だ。」「すごい、大きい口!」などと興奮し、動く恐竜の模型には驚きながら見ていました。




1時間以上見学していましたが、博物館に行く前に話し合った「他のお客さんの迷惑にならないように、静かに回る」「迷子にならないようにみんなで一緒に歩く」という二つの約束事を初めて園外施設に来た3歳児含めてしっかりと守ることができました。
恐竜公園の恐竜を見ながら通り、次は笠岡ベイファームに向かいました。ヒマワリが一面に広がっており、その姿に子ども達も自然と「きれい~」言葉が漏れていました。ひまわり畑の中を歩いてみると、子ども達の身長より大きいヒマワリに「すごい!先生と同じくらい高いよ!」と大喜び。実際に触ってみて、葉っぱや茎のザラザラした感触や匂いを五感を通して味わうことができました。



最後のお楽しみは、ジェラート屋さん!ベイファームの牧場で育った牛乳からできたジェラートは、「おいしい~!」と思わず頬がとろけているようでした。たくさん歩いた後だったので、お腹も心も満たされ元気復活!お店の人にお礼を言ってバスに乗って帰りました。


遠足を終えて、子ども達の中での一番の思い出は、当然一人一人違っており、帰りのバスで「またジェラート食べたい!」という子もいれば、後日、折り紙や画用紙を上手に使ってカブトガニを作って皆の前で紹介する子もいたりと、皆が楽しめた遠足になったようです。
今までほとんどの子が知らなかった『カブトガニ』という生き物に興味をもつことができてとてもよかったですし、生命の不思議さや面白さなどを感じることができたと思います。こうした体験を通じて、”カブトガニを育む自然環境を守る”という意識にもつなげていけたらと思います。