2025.11.13
4・5歳児 電車に乗って遠足へGO!~前編~
10月28日(火)、園の最寄り駅である備前一宮駅から4・5歳児は電車に乗って遠足へ出かけました。

目的地は2つ。1つ目が、岡山県立高松農業高校。2つ目が、吉備津彦神社です。
電車に乗る前に自分で切符を買います。初めての体験でドキドキした様子でしたが、前の友達がする様子をじっくり見て、みんな自分で買うことができました。改札に切符を通して駅のホームへ。電車が来るのをワクワクしながら待つと赤い電車が到着。気を付けて乗り、駅まで送ってくれたお家の人に手を振って出発進行!



外の景色を見たり、お友達と話したりしていると、あっという間に備中高松駅に到着。皆で交通ルールを守り、車などに気をつけながら高松農業高校へ向かいました。到着すると、畜産科の平田先生と3年生の生徒の皆さんが迎えてくれました。お互いに少し緊張がありましたが、しっかりとご挨拶をして活動スタート。生徒の皆さんはこの日、こども園の子ども達のために育てている動物たちと直接触れ合うことができるようにコーナーを用意してくれていました。また、それぞれのコーナーでえさやりや触ったりできるように優しくサポートしてくれました。

子ども達も動物を前に「かわいい!」と言ったり、少し驚いた様子でゆっくりと近づいていったりと様々でした。ヤギには、大好きな葉っぱをあげる体験をさせてもらいました。あっという間に食べる姿に驚いたり、あげたら食べてもらえることを喜んだりでした。ヤギの舌が指に触れて「ぬるかった!」、「食べてるとこ(姿)が好き!」といった感想が聞こえました。


モルモットは毛並みが美しく、サイズも小さいので抱っこしたり、撫でてあげたりしてたくさん触れさせてもらいました。特に女の子からの人気大でした。ウサギも真っ白で美しく、撫でながら子どもたちが癒されているようでした。


次に牛舎へ案内してもらいました。生まれて1カ月程度の子牛にミルクをあげる哺乳体験をさせてもらいました。哺乳瓶に吸い付く力が強く、みんな驚いていましたが、高校生のお姉さんが優しくサポートしてくれたのでしっかりあげることができました。



牛舎の中には大きな牛がたくさん。ここにいるのはほとんどが乳を出すメスのホルスタインだそうです。たくさんの草を食べたり、その大きさにびっくり!こんなに食べるから美味しい牛乳を出してくれるんですね!牛は体だけでなくウンチもビッグサイズ!牛舎のウンチは地面に設置されたブレードで集められ、ベルトコンベアでビニルハウスの乾糞ハウスで乾かされます。乾燥してしまうと牛のウンチは臭くないんだそうです。実際に匂わせてもらうと「臭くないよ!」と言っていました。


そして、その糞は微生物の力を使って醗酵することで、肥料になるそうです。
牛が草を食べ、ミルクを出す。牛の糞は肥料として野菜や草や花を育む栄養になる。そうして育った草を牛がまた食べる。無駄なく循環できるようにしていることやそのサイクルの中で私たち人間がミルクや野菜や花などの恵みを享受していることを、高校生のお姉さんが手作りの紙芝居を読んで子どもたちに分かりやすく伝えてくれました。そして、命をいただく前には、「いただきます」のご挨拶をしましょうというお話を最後にしてくれました。子ども達はとても真剣に話を聴き、理解しているようでした。

全ての見学が終わると改めてこども園、高校生の皆さんで集まり挨拶をして終了となりました。帰る際には、花道をつくってもらい、とても嬉しそうに、でもちょっぴり寂しそうに歩いていきました。

生き物の命について、また自分たちの命や生活とのつながりについて考えるきっかけをいただけました。高松農業高校の平田先生、生徒の皆さま、本当にありがとうございました。