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まんまるこども園ブログ

2025.12.11

ゆずジャム作り

11月末に保護者の方から園児と一緒にご家庭で収穫しされた柚子をたくさんいただきました。

そこで12月の初めに、柚子の香りがしっかりと感じられ、子ども達も食べやすいと思われるゆずジャムを4・5歳児クラスの子どもたちが作ることにしました。

これまでのクッキングの経験を活かし、できるだけ子ども達だけの力で調理を進めました。

まずは柚子を一人一つ選び、たわしで皮を洗います。次に包丁で半分に切ります。縦向き?横向き?切ってみたい向きに切ると皆様々。ですが、断面の違いに気づきました。

次に切った柚子の果汁を絞り出します。ぎゅっと力を込めて絞りました。その後、中の実や薄皮を指で頑張って取り出していきました。「(果汁が)しみる~!」と柚子果汁の不思議な力や酸っぱい匂いをしっかり感じながら作業しました。できたら、皮を包丁で(できるだけ)細く切っていきました。何度も包丁を使ってきたので、指を切らないように柚子を上手に押さえることができていて成長を感じました。切ることの楽しさに魅せられたようで、黙々と細く、小さく切る姿が見られました。

お砂糖を計量したら、皮と果汁と砂糖、そしてパックに入れた種をお鍋に入れて火にかけました。

しばらくすると、どんどんお鍋の中の水が増えていく様子に気づき、「わかった!お砂糖が水に変わっていったんじゃ!」と予想する声があがっていました。調理の中で水が増えるという不思議な体験は、感性や想像力を刺激しますね。しばらく火にかけるとトロっとして柚子が輝いてきたので、完成!給食先生が焼いてくれたパンケーキに乗せて食べると…

「おいしい」という子もいれば、多くの子は「にがい…」とあまり進まない様子でした。給食室に相談したところ、「薄皮が結構残っているからでしょうね。」と教えてもらいました。

そうと分かれば、まだたくさん柚子が残っているのでリベンジ!週明けに薄皮をしっかり取るようにしてもう一度調理を試みました。また、皮は火にかける前に茹でて水にさらすと苦味が取れやすいということも調べて分かったので試してみることにしました。

作り方は前回と同じ。子ども達は2回目ということもあり、慣れた手つきで柚子を洗い、果汁を絞っていきます。そして、大事なポイントである薄皮取り。スプーンを使って皮の内側の白い部分を剥ぐように取っていきます。力を入れすぎると皮が破けてしまうし、優しすぎるとなかなか取れない…。それでも何度も試してなんとか綺麗に取りました。そこからは、包丁で小さく切っていくのはお手の物!4歳児も5歳児も保育者が手を添えなくても自分達で小さく刻んでいました。

切った皮を先に茹で、いよいよ計量です。果汁と皮の量はいくらかな?スケールを使って図ります。果汁は「140(グラム)!」、皮は「320(グラム)!」、合わせたら?「う~ん…」ということで、紙と鉛筆を使って書いてみることにしました。5歳児は数字も上手にスラスラと描いていき、少し難しいですが保育者と一緒にひっ算に挑戦です。0と0を合わせると…0!4と2を合わせると…6!1と3を合わせると…4!「460(グラム)!」そして、砂糖は460グラムの半分なので230グラムの砂糖を給食室に取りに行きました。

材料は全部揃って準備OK!まずは、ゆずの皮と砂糖を混ぜ合わせます。「あれ?ヌルヌルになった!」「もうジャムみたい!」と変化に気付いた子ども達。そこへ果汁と種を入れて、火にかけました。「こんどこそ、美味しいジャムになりますように!」とおまじないをして、20分程で完成です。

できたてのジャムを少し冷ましてから、給食後に自分でたっぷりとクラッカーにのせていただきました。「前のより美味しい!」「ちょっとすっぱいけど美味しい!」と大満足の味でした。そして今日はもう一つ特別に、沸かしたお湯とジャムを混ぜてゆずティーにしていただきました。「ゆずティー美味しいよ!」「あったまる~」と、食後のお茶タイムを満喫しました。

今回の調理体験では、旬の味(柚子の香りや酸っぱさや苦味)を十分に感じることができたとともに、調理の全ての工程に子どもたちが関わり作り上げることができたことに成長を感じました。また、たくさんいただいていたこともあって、短い期間に2回同じものを調理をすることができたので2回目はより意欲的・主体的に調理に取り組むことができました。さらに、1回目の失敗を活かして2回目を工夫しながら調理することができたりしたことが、子どもたちの自立心や協働性、思考力の育ちなどにつながったと感じました。大人も子どもも失敗から学ぶことの方が多いものです!これからも失敗しても諦めずにLet’s Try!!