
2025.05.28
春の旬をいただくⅡ

①イチゴジャム
5月20日(火)、園庭のプランターに実ったイチゴ(苗は姉妹園から引き継いだもの)とイチゴ農家さんのイチゴを使ってジャムを作りました。ジャム作りを行ったのは3歳以上児クラスの子ども達。



ヘタを取ったり、職員が切ったイチゴをボウルに入れてくれたり…。「あまいにおいがする」「おいしいにおいがする」とさっそく子ども達は、鼻のワンダーパワーを使ってイチゴを味わいます。下ごしらえができたイチゴの量を計ってみると約2㎏あり、その30%の砂糖の量を計ってみると…「こんなにたくさんいれるの?」と驚く子ども達。子どもたちが砂糖を入れ、木べらで混ぜて、約1時間置いておきました。その間、2歳児や1歳児が甘い匂いに引き寄せられて見に来ました。



1時間後、ひとしきり戸外遊びを楽しんだ3歳以上児の子ども達は鍋の中を覗いてみると、「ドロドロになってる」「おいしそう」ともう食べたいようす。今度は、保育室から園庭に場所を移して鍋を火にかけました。皆で「おいしくな~れ、おいしくな~れ」と言いながら一人ずつ混ぜてくれましたよ。


灰汁を取ると、キラキラ輝く美味しそうなジャムが完成!3歳以上児は給食後に、1・2歳児は午後のおやつにクラッカーにたっぷりのせていただきました。イチゴ本来の味が口いっぱいに広がり、たくさんの「おいしい」が溢れていましたよ。中でも、果物があまり好きではなく、今までにジャムも食べたことがなかったというお子さんが、「おいしいからたべちゃった!」と喜んで食べてくれて、とても嬉しく感じました。



②イチゴパン
そして、次の日。今度は手作りイチゴジャムを使って、イチゴパン作りをしました。1歳児の子ども達も何が始まるのかワクワクした表情で園庭に集まってきて、全園児でパン作りがスタート!

牛乳とイースト菌、バターを混ぜたもの、イチゴジャムを小麦粉に混ぜ、生地を作ります。3歳以上の子どもも大人も思いきり生地を“パンチ、パンチ”。



1時間超生地を寝かせてをおくと、だんだん膨らんできて(発酵)、「おおきくなってる!」と気付いた子ども達。

膨らんでる!
2歳児の子ども達は自分で食べる分を自分でこねこね…。以前、小麦粉粘土で遊んだ体験がパン作りにも繋がりました。


手を使って感触を味わった後はフライパンで焼きます。出来上がった焼きたてパンを2歳児さんは午前のおやつでいただきました。「おいしい」「もっとたべたい」と自分達で作ったイチゴパンの味は格別だったようすでしたよ。更に、たくさん余っていたジャムをたっぷりパンに付けて食べたのも美味しかったようです。


③ヨモギ天ぷら
4、5歳児が馬屋下プロジェクトで五感の視覚、嗅覚、触覚を使って探したヨモギ。今度は3歳以上児が味覚も使って味わってみることにしました。摘んできたヨモギを匂ってみると、「くさい!」「いいにおい!」と感じ方はそれぞれ…。ヨモギをしっかり洗い、小麦粉を水で溶いたものを絡めて、職員が油で揚げました。「音がきこえる」「気を付けてね」と優しい言葉を掛けてくれる子ども達。少しの塩を振って、みんなでいただきました。「にがい!」という声が多く出てくるかとおもいきや…、「おいしい!」と笑顔がたくさん!保育者が、「にがいあじしない?」と尋ねると、「しないよ!おいしい!」との声がたくさん聞こえてきました。噛んでいくと少し苦みを感じるものもあったようですが、“ヨモギ”を味わい、春のパワーをいただくことができました。



そして今回も、普段野菜が進みにくいお子さんが、「おいしい!」とおかわりをする姿がありました。身近な食材や旬の食材を使って、子ども達の目の前で、また自分達で調理して味わう。食への興味が少しずつ広がっていることに嬉しく思いました。次はどんな旬の食材を味わおうかな?