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まんまるこども園ブログ

2025.06.10

馬屋下学区のありがたさ

園では近くを流れる中川の河川敷の草地を利用させていただき、自然体験プログラムを行っています。

6月初旬のこの日は3歳以上児クラスで出かけようとしていると…地域にお住まいの『わたじいの会』の方から「綿の苗を植えませんか?」とお誘いいただきました。そこで、園を出る前に保育者が「ワンダーパワー=五感+心を使って自然を感じよう。」と話をして、さっそく出発!

園から東へ300mほど行ったところにある畑につくと、6名の『わたじいの会』の皆さんが準備をして子どもたちを待っていてくれました。ご挨拶をして、わたじいの皆さんが自己紹介をしてくれた後、「一緒に歌おう!」とギターを弾いて『カエルの合唱』を子どもたちと一緒に歌ってくださいました。

これで子どもたちの心はすっかり打ち解けて、綿の苗の植え方の話をよく聞き、一人ずつ苗を受け取って、いざ実践!これまで夏野菜などで種蒔きをした経験はありましたが、苗をポットから出すのは初めてで少し苦戦。でもわたじいの皆さんや先生たちのサポートで苗を手に取り、植えることができました。わたじいから聞いた「ねをたいせつに!」という言葉の通り、根が傷まないようにやさしく土の穴に入れて周りの土をかけてトントントンと押さえてあげました。また自分で植えた苗が分かるようにと名前のプレートをつけてもらいました。

今後、時々お散歩で生長の様子を見に行ったり、秋には綿つみをさせていただいたりする予定です。できた綿を使って染めをすることもできるかもしれませんね。今から楽しみです。わたじいの皆さん、子どもたちのために素敵な体験をさせていただき、ありがとうございました。

さて、この後は自然体験プログラム『馬屋下プロジェクト』へ!と思っていましたが、3歳児の子どもたちには少々距離もあり、暑さもあるので今回はここから帰園することに。道すがらビニールハウスが気になってのぞいてみた子どもたち。すると中で作業をされていたおじさんに「入っていいよ。」と声をかけていただき、入らせてもらいました。中はマスカットを栽培しており、「うわ!ぶどうがいっぱい!」と子どもたちは驚いた様子でした。まだ小さなブドウの赤ちゃんたちもこれから夏の日差しをいっぱい浴びて美味しいマスカットに生長していくのが楽しみです。

他にも、桃の木に実がなっている様子も見て帰ることができました。フルーツ王国岡山を代表する桃やマスカットの産地である一宮地区に位置する馬屋下学区。日本中のみならず世界に誇れる果物を子どもたちや私達職員が間近で見たり、感じたりできることをとてもありがたく思いました。さらに進むと、田んぼにこれから植えられる稲の苗が置いてありました。私たちの体を毎日支えてくれるお米。その赤ちゃんのような青々と美しい苗がこれから田んぼに植えられて、秋には美しい穂をつけるのが今からとても楽しみになりました。

4・5歳児は予定通り、馬屋下プロジェクトで中川の河川敷へ。すると、大きなくずの葉っぱとつるを発見。以前お誕生会で先生が紹介していたので馴染みがあったようです。見た経験が実体験としてつながり、知識や学びとなっていくのはとても重要なことだなと感じます。つるを引っ張ってもなかなか抜けず、自然の力強さを感じました。

いつもの河川敷では、危険な生き物に気を付けてさっそく生き物探しスタート。アミをもって駆け出したり、地面をじっくりと見て探したり、草の間を探したりとその子によってさまざまでしたが、ワンダーパワーをしっかり使っていることは確か。一人一人の観察力や集中力を感じました。また、今まであまりアミを使わなかった子が初めてアミでチョウチョを捕まえることができたり、じっくり探して四つ葉のクローバーを見つけた子がいたりと自然の中で、虫や植物、友達とも関わりながら成長している姿がたくさん見られました。

馬屋下学区には子どもたちが楽しみながら気づきや学びを得ていくことができる豊かな環境がたくさんでとてもありがたいことだなと感じています。地域の自然を生かしたり、たくさんの人のご協力を得たりしながらこれからも子どもたちのセンス・オブ・ワンダーの育ちをしっかりと支えていきたいと思います。