
2025.06.13
Raindrops Concert♪
6月9日、中国地方が梅雨入りしました。翌日は朝から雨が降り、子ども達はテラスに出ると、雨音や雨樋を流れる音に耳を傾けたり、園庭にできた大きな水たまりを眺めたりして雨を感じていました。保育者がもっと雨を楽しめないかと思い、缶を持ってきて雨が降る中に置いてみました。すると、あまり音は聞こえませんでした。どこかいい音が鳴りそうなところがないかと園内を歩いていると、大粒の雨水が落ちているスポットを発見!『ここならいい音がするかも!』と試してみると、見事にリズミカルな楽しい雨音が聞こえてきました。

2歳児の子ども達とその雨音を聞いていると、なんだか踊りだしたくなり、雨音のリズムに合わせてダンス♪

楽しくなってきて、近くのお部屋にいた1歳児のお友達も呼びました。そして、缶だけでなく、近くにあったバケツやボウルなどでも試してみると、音が高くなったり、低くなったり、太い音になったり…サンバのリズムにも聞こえてきました。まさに子どもも大人もワクワクしながら楽しい時間が流れていきました。


その後、3歳以上児の子ども達も、“雨の日コンサート”にご招待♪「え!いい音がする!」「なんでわかったの?」とどの子も目を輝かせていい表情を見せてくれました。

中には、ドラムロールのように聞こえる雨音に合わせて、両手をDJのように動かしながらリズムをとって楽しむ子どもの姿も見られましたよ。5歳児からは、「せんせい、“曇りの日コンサート”もして!」と素敵な発想も出てきました。

ひとしきり楽しんで、給食の時間になりました。給食室に行くと、給食先生が、「ツナ缶やマンゴーが入っていた缶もありますよ。アルミ缶とスチール缶でまた音が違うかもしれませんね!」と提案してくれました。そっと缶の種類を変えてみると、一番近い0・1歳児の保育室から、「あれ!音が変わったね」と先生たちの声が聞こえてきました。保育室からも雨音を楽しんでくれていたと同時に、すぐに気づいてくれたことに驚きました。午睡の時間になると、だんだん雨が弱まってきて、優しいリズムに変わってきました。なんだか雨が、空が優しく『おやすみ』と言ってくれているようでした。
身近な自然の中には、こんなに素敵な音楽が溢れていることを、子ども達も保育者もみんなで実感したひと時でした。なにより、こんなにワクワクする雨の日を過ごせて、梅雨って最高!