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まんまるこども園ブログ

2025.05.21

初めての保育参観・クラス懇談会

5月17日(土)、開園してはじめての保育参観とクラス懇談会を1歳以上児クラスを対象に行いました。なお、この日は前日から雨だったので、全クラス室内活動として実施しました。

今回の参観では、入園から約1カ月半が経過して保育者やお友達との良好な関係性の中で、子ども達が安心して園生活を送っている姿や、一人一人の子どもが楽しみながら試したり工夫したりしている姿を観ていただくことを目的としました。

2・3歳児は遊戯室での活動で、日頃は戸外で楽しんでいる鬼遊びを楽しみました。最初は遊戯室内に大勢の大人が入っている普段とは違った特別な環境に子ども達も緊張する姿がありましたが、徐々に慣れてきて普段通りの姿が見られるようになりました。

その後、鯉のぼりが大好きな子ども達は、鯉のぼりの歌をうたったり、様々な体の動き・使い方を楽しむことのできる組み合わせ遊具で遊びました。子ども達はお家の人が見守っている中で安心して鉄棒に挑戦したり、力の入れ具合や体の動かし方を駆使して遊具で遊びました。また、皆で遊ぶ際➀室内は歩く、②順番に並ぶ、という2つのおやくそくも意識して遊ぶことができていたように思います。

続いて、1歳児は保育室で年齢発達に応じたコーナー遊びを行いました。1歳児という年齢発達上、保護者の姿が見えるとつい涙が出てしまう子が多いですが、保護者の皆さんのご協力(中で保育している保育者もその姿が気にならないほど)により、最初は涙が見られた子も次第に落ち着いて遊びに集中したり、保育者やお友達との関わりを楽しむ姿が見られました。参観後には、保護者の方からも「遊んでいる姿が見られてうれしい」という声が聞かれました。

その後は保護者の方も保育室に入って親子でふれあい遊び!子ども達は保護者の方と一緒に歌に合わせて目と目を合わせたり、揺れる動きやリズムのある動きを楽しんだりしました。

最後に4・5歳児は毎日親しんでいる歌からスタート。すると子ども達の方から「おうちのひとのほうをむいてうたったらいいんじゃない」との提案!みんな大賛成で歌を楽しみました。

4月から野の草花で遊び、最近は色水が作れることを発見して様々な色のジュースを作ることを楽しんできた子ども達。

今回の参観では、色水遊びや叩き染めを通して色への興味が増している中で、身近な自然物を使った『草木染め』を楽しむことにしました。染めの材料はハンカチ(綿ローン)と今まさに道路沿いや川の土手に美しく咲き誇っているキンケイギクです。最初の工程はハンカチに『絞り』を入れるところから。今回は解いた時の模様の面白さが最も楽しめる『畳絞り』という絞りにしました。絞りの面白さは、方法は一緒でも畳み方の微妙な違いであったり、ゴムの太さの違いによって仕上がりが全く違ったりすることです。またゴムを固く縛るのは子どもでは難しいので保護者の方にも手伝ってもらいました。

そして、いよいよ染めの工程です。はじめての草木染めに子ども達はワクワク!染料は花をお湯でぐつぐつ煮出して生成するので、子どもたちも興味深く観察。「お花のいい匂いがする~」「お茶の色みたい!」とワンダーパワーを使って気づきを口にしてくれました。染料生成後はハンカチを優しくそ~っと入れました。

染めはじめてから15分。天然染料は色止めをしないと色素が定着せず、色が落ちてしまいます。そこで染め上がったハンカチを今度は媒染液(ミョウバン)に浸けます。ミョウバン液に浸けているところを見せてもらうと、「さっきと色が(染料につけている時)とちょっと違うね!」「黄色くなってる!」と色の変化に気づいた子どもたち。10分後いよいよ完成です。美しく発色したハンカチを流水でよく洗い、ゴムチューブを外し、もう一度流水でよく洗うと…「すごーい!」「こんな模様かぁー」「作りたかった模様とはちょっと違うけどいい感じ!」と驚きと喜びの声が上がりました。完成したハンカチを干して皆で眺めてみると、「みんな同じ絞り方をしたのに模様が全然違うね。」と不思議そうに言う声が聞かれました。

キンケイギクの元気なオレンジがかった黄色、畳み方やゴムの太さ、ちょっとしたズレによって生まれた不思議模様、色の濃淡など、既製品では味わえない『自分たちで自分達が使う日用品を生み出す喜び』を子どもたちも保護者の方も感じてもらえたようです。そして、こうした体験の積み重ねが将来モノを大切にする意識や、引いては身近に起こっている環境問題を意識化し、それらを解決しようとする糸口になってくれると嬉しいです。

参観後、保護者の方々にはクラス懇談にご参加いただき、子ども達は園で集めたタマネギの皮から抽出した染料でシルクサテンの大きな布(5m)を染める行程を一緒に行いました。タマネギの染料を抽出するとまさにオニオンスープの匂い!その中に布を入れ、媒染液に浸け、完成した布を広げると…

キンケイギクとは違った黄金色のような黄色に子ども達は大興奮。この後、この布を使って馬屋下まんまるこども園の鯉のぼりを制作する予定です。そして、夏には奇跡の植物『藍』を使った染めを計画しています。緑の葉から青色が生まれる不思議と感動を一緒に体験しましょうね。

また、4・5歳児以外のクラスも参観後にはクラス懇談会を行い、4月からの保育やこれからの保育の見通し、園児の毎日の生活について保育者からお伝えした後、保護者同士で意見交換を行い、保護者の親睦を深める時間にもなりました。まだ園生活ははじまったばかり…これからもこうした機会を捉えて、園と家庭が互いに連携し、子どもの豊かな育ちを一緒に支えていきたいと思います。保護者の皆様、引続きどうぞよろしくお願いします。